私はこれまで、ITの最前線に立つ方々への取材を通じ、2,000件を超える物語を「記し」てきました。
1975年に生まれ、50歳という大きな節目を迎えた今、私の中で一つの問いが生まれました。それは、「言葉を超えた体験を、いかにして後世に、そして世界に遺せるか」という挑戦です。
今後は、情報の伝達だけでなく、その土地の空気、音、色彩といった非言語的なコンテキスト(文脈)を抽出し、データとして保存・活用する試みを強化いたします。デジタル技術が進化する今だからこそ、一人の人間が五感で捉えたアナログな体験を、永遠の資産として再構築すること。それが、私が考えるこれからの「見聞録」のカタチです。
組織に属さないからこそできる、自由で大胆な実験にどうぞご期待ください。
このたび、合同会社文蔵(BUNZO LLC)を立ち上げました。皆さま、よろしくお願いいたします。
この短期間でスムーズに会社設立が進んだのは、私より一回り若い中小企業診断士の先生の柔軟かつロジカルな思考と、熱いお言葉のおかげです。少々おぼろげだったイメージが、確固たる信念に変わりました。心より感謝申し上げます。
また、ベンチャーサポート税理士法人のチームメンバーには、自分事のように事業を理解していただき、想像以上のスピードで手続きを進めてくださいました。こんな素晴らしい創業支援サービスは、もっと広めるべきだと思います。
さて、掲載した写真は何に見えますか?巨大な建築物から出入り口が並んでいるように見えますが、実はビルの非常階段を地上から撮ったものです。左に90度回転させると、そのように見えます。
ちなみに、この写真をAIに「何に見えますか?」と聞いたところ、「防波堤」「ダム」と回答しました。また、小学生低学年の子どもに見せたときは、「なんだか分からないけど、ここで遊びたい」と答え、遊具のように捉えていました。
正解を知るだけで終わるのではなく、理解できないものをどのように捉え、こねくり回して想像してみる、純粋な心も大切だと思います。
現代社会は、常に変化し、スピードが求められる時代です。そのため、多くの人の思考は、常に走り続け正解を求めることに追われすぎているのではないでしょうか。反面、正しくないとされるものを、過去に遡って強く糾弾するキャンセルカルチャーの風潮が、SNSやインターネット、メディアを中心に強まっています。
しかし、私は、この過度な正解探しの時代だからこそ、その正解がどのようにして生まれたのか、間違いや失敗を許容し理解することが大事だと考えています。
走りながらだと見えないモノ。たまには立ち止まって、首をかしげて景色を眺めると、自分の価値観や目標を明確にすることができ、新しい可能性に気づくこともできます。そして、人生をより豊かにすることができるはずです。
合同会社文蔵、いよいよ始動します。
皆さまと共に、時には立ち止まりながら、
新しい未来を切り拓いていきたいと考えております。